THE ELEPHANT KASHIMASHIより ファイティングマン

別に私は音楽のプロでもなければ文字を書くプロでもないので自分なりに感想を書いているだけだと了承してほしい。

 

ファイティングマン

 

いきなり流れるかっこいいギター。このギターの音ってどこかで聞いたことがある気がするけど、それがどこかは全く思い出せない。正直、音楽に明るくないので音に関してはかっこいいという単純な感想しか出てこない。ゆえに、歌詞をメインに書いていく。

まず黒いバラの花ことばを調べてみた。「憎しみ」や「恨み」などの暗い意味から「決して滅びることのない愛」「永遠」など明るいものもあるそうだ。

ただ、この意味を知ってようが知らなかろうがどうでもいい。この曲の大意は「上に立っている人間を俺たちがぶっ飛ばす」といったところか。いかにもデビューしてこれから世に自分たちの曲を知らしめようとするロックバンドの曲である。

ところで、「ファイティングマン」とは誰のことだろうか。それぞれの解釈があってしかるべきだが、私の答えは「ファイティングマン」=宮本浩次である。宮本浩次は自分を天才だと自認している。しかし、そんな天才でもいや、天才だからこそ世に出ていくということは「お前の力」=ファンの力が必要だとわかっていたのだと思う。

とはいったものの、ラストで「Baby ファイティングマン」といっているから俺たちも「ファイティングマン」なのだろう。この場合は宮本浩次が俺たちに力をくれている。

俺たちは普通に生きていると権力があるものや上に立っているものに立ち向かおうとは到底思わない。仮に上から嫌な押し付けがあったとしても黙って耐えるのが日本人のいいところであり、大変な部分でもある。上とは身近なところでバイト先の先輩や会社の上司、大きいところでいえば政治などである。そこへ宮本浩次は手を差し伸べてくれる。俺は力を貸すし、お前も力を貸してくれという相互の関係が結ばれる。

初期のエレファントカシマシにはラブソングはほとんどないが、この曲は宮本浩次からファンに向けた、熱烈な相互ラブソングなのではないか。だからこそ、34年たったいまでもライブで求められるし、提供しているのだろう。

話は少しそれるが、宮本浩次の世界の一つの特徴として押し付けではないが、聞き手あるいは世間との関係を断絶してはいないということがあると思う。普通なら私たちは「頑張れ」と言いたくなるところ、宮本浩次は「頑張ろうぜ」と言ってくれる。「あらゆるこの世の悲しみを一緒にのりこえよう」と言ってくれる。ひとりよがりでも押し付けでもなない関係性を保ったまま私たちの心に訴えてくるそんな世界観が宮本浩次を魅力的に見せる一つの大きな要因ではないだろうか。

最後にファイティングマンの間奏で発している言葉について知っている人がいたらコメントで教えてほしい。ラストはtodayと言っている気がする。

 

THE ELEPHANT KASHIMASHIの曲を全曲書こうと思ったが思ったより労力を使うので自分のペースで好きな曲の感想を書いていくことにする。

 

また文章が読みづらいのはこれから上達していく過程を楽しんでみてくれたら幸いである。

 

ではまた。